CSR活動:銀座で車椅子体験!バリアフリー調査を実施

Chika Ando |

先日、CSR活動として、株式会社ミライロ様の「ブレーメンの調査隊」に参加しました。「ブレーメンの調査隊」は、バリアフリー地図アプリBmapsを活用したイベントです。車椅子体験をしながら、Bmapsにバリアフリー情報を投稿します。今回コンカーでは東京オフィス周辺、銀座エリアを調査しました。

講義で「情報の壁とは何か」を知る

まずは講義を受けることで「障害」に関する基礎知識を学びます。バリアを感じる人は必ずしも障がい者だけでなく、高齢者、ベビーカー利用者、そして外国人も含まれること。そして、その方々が何をする時にどう困るのかをディスカッションをしながら理解を深めていきます。

また、理解を深めることで、人の意識を変えることが必要であること。そして設備を見直すことが必要であること。そして何より、それらの情報を必要としている人に届けることが重要であることを学び、現状届ける手段が整備されていない、すなわち「情報の壁」があることを知ります。

その「情報の壁」を失くす手段がBmapsです。Bmapsは宿泊施設や飲食店をはじめ、ありとあらゆる場所におけるバリアフリー情報を皆で協力して集めていくバリアフリー地図アプリです。日本財団の支援を受けて株式会社ミライロが開発し、特定非営利活動法人CANPANセンターと共同運営しています。 店舗や施設の評価や写真、段差の有無だけでなく、エレベーターや広さ、明るさの情報など、多様なユーザーが外出時に求める17の項目を共有することができます。例えば、耳が聞こえない方は手話で会話します。その場合は、場所の明るさが重要となります。そういう事を学びながら、調査のポイントを確認します。コンカーCSR:ブレーメンの調査隊 講座

車椅子に乗って調査開始~街に出てわかる都会銀座の落とし穴

今回は5つのグループにわかれて、銀座界隈を調査しました。各グループに車椅子一台が貸し出され、車椅子に乗る側、サポートする側の立場になりながら調査しました。

車椅子に乗るのはほぼ皆初めての体験。「少しの坂や段差も怖い」「通路に置かれている箱が邪魔で通行できない」等、普段何気なく使っている場所の印象がガラッと変わることに愕然とします。また、車椅子に乗った後では、車椅子の介助の方法も変わります。安心して乗ってもらえるよう、細心の注意を払うようになりました。

そこで気付いたのは、銀座の街はまだバリアのある場所があるということ。多くの観光客にあふれ、都会で洗練されている街というイメージですが、少し奥に入ると、古き良き街並みが残るところが銀座の特徴です。しかしながら古いビルのため、エレベーターが無い、1階の店舗だけれども20cm以上の段差を登らなくてはならない等、普段見落としてしまうバリアがありました。オフィスに戻り、各自が感じたバリアをグループワークで共有することで、大多数の便利、都合によってつくられたものがバリアになりかねない事を共有しました。コンカーCSR:ブレーメンの調査隊 車椅子体験

調査を通じて、学んだこと

様々な気付きはありましたが、特に自身が体験することの重要性を認識できたと思います。良かれと思ってした行為がもしかすると迷惑な事なのかもしれない。勾配が急なスロープを目前にして、そう実感しました。体験することで見えてなかった課題が見えてくる。そのプロセスを体感できたのは大きな学びでした。

コンカーのイノベーションを創出するConcur Labsでは、視覚障害を持つ方でも経費精算ができるサービス「ARC」の開発に取り組んでいます。テクノロジーと柔軟な発想で、ユーザーの多様性を意識したサービスの提供にも注力しています。

また、最近では「このセミナーに車椅子でも参加できますか?」というお問い合わせも頂くようになりました。多くの皆様に、安心してセミナーに参加いただけるよう、今回の経験を活かしていきたいと考えています。

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