経理・財務の仕事にAIや機械学習が与える影響とは?

AI(人工知能)や機械学習(マシンラーニング)の登場で経理・財務の仕事が変わりつつあります。AIや機械学習を利用することで、労働集約的な手作業を軽減することができ、お客様との関係構築やビジネス戦略など、本業に集中する時間が持てるようになります。経理・財務の担当者が裏方ではなく、むしろフロントに立ってビジネス拡大に寄与するのが当たり前になる日も近いかもしれません。

しかし、AIや機械学習で自分の仕事が奪われるのではないか?と不安に思われる方も多いと思います。そこで、AIや機械学習とは何なのか、そしてその技術が経理・財務の仕事にどう影響があるのかについて、ご紹介します。

AI(人工知能)と機械学習(マシンラーニング)とは

AIとは人間の知能をコンピュータプログラミングを使って再現することであり、1956年に「AI(人工知能)」という言葉が誕生しました。しかしながら、ひと昔前のアプローチは、チェスや囲碁、将棋といった対戦ゲームなど、人間が持つ知識をコンピュータに登録をし、人相応の知能を作り上げようとしたため、インプットのデータ量が少なすぎたこと、またコンピュータそのものの処理能力に問題があったこともあり、大きな成果を上げることはできませんでした。

しかしながら、コンピュータの処理能力と記憶容量の急激な増大により、大量のデータをアルゴリズムを使って分析し、関係性や規則性を見出すことができるようになりました。これが「機械学習」といわれるもので、AIの研究の過程で生まれた、AIで使われる最もポピュラーな技術です。

機械学習の特徴は、処理するデータが増えるほど、賢くなるということ。すなわち、関係性や気息性を見出すことができるようになります。例えば、膨大な数のデータポイントから学習した内容に基づき、ほぼ瞬時に質問に答えるSiriやAlexaの知識は、時間とともに向上します。

AIや機械学習で経理・財務の仕事はどう変わるのか

経理・財務におけるAIの可能性はエンドレスです。ともなると「自分の仕事がなくなるのではないか」と不安になる人も少なくはありません。しかしながら、マッキンゼー・アンド・カンパニーによると、AIや機械学習により仕事の半分は何らかの影響を受けるが、完全に失われる職業は5%に満たないと言われています。また、AIが人間のような論理的思考力を持つまでには、まだ何十年もかかるでしょう。

まずは領収書のデータ入力、請求書の処理、経費の調査、取引の監査といった、大量かつ単調な作業であり、集中力やモチベーションを低下させるような仕事をAI、機械学習で置き換えることから始める。そして経理・財務の担当者を面倒で退屈な作業から解放することで、コスト分析やリスク分析、ビジネスチャンスの発見など、「戦略的な経理・財務」と言われるような、経営者の片腕となるための新しい経理・財務を模索するチャンスが到来しているのではないでしょうか。

SAP ConcurのAI、機械学習に対する取り組み

SAP Concurは43,000社、5,440万人に利用されている出張・経費管理クラウドであり、20年以上の実績があります。出張費、従業員経費、ベンダー経費といった間接費管理の高度化を目的に、経理・財務の方々にお使いいただいており、経理・財務が扱う様々な経費データが格納されています。

SAP Concurでは、SAP Leonardoと総称される一連のテクノロジーを利用し、出張予約に始まり領収書に至るまで、集約された出張・経費関連の膨大なデータを分析しています。SAP Concurは忙しい時期で1日20万件の出張予約、60万件の経理申請を扱っており、出張・経費処理の機械学習は日々進化しています。

SAP Concurの機械学習の取り組みは、下記の製品にも活かされています。(今後サービス化するものも含まれています)

Concur Expense:Office 365と統合することで、メールに送られてきた領収書から、経費申請書の自動作成を実施
Concur Invoice:紙請求書からデータを抽出する仕組みにマシンラーニングを利用。高精度のOCRにより、請求書をデータ化
Concur Locate:カード利用履歴、旅程、その他情報から、ユーザの所在地を予想。管理者は従業員の安全管理が可能。
ExpenseIt:領収書画像から経費明細を読み取り自動作成。金額、通貨、日付、取引先、種別を自動読み取り、経費申請書を作成。

AIや機械学習で新しい経理・財務を目指すためのヒントについて、詳しくはこちらのPDFをご覧ください。

職場にロボットがやってくる!

AIや機械学習で経理・財務の仕事はどう変わるのか?

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