わたしたちについて

コミュニティイベント【イベントレポート】鉄道業界情報交換会 in Tokyo

SAP Concur Japan |

2025年11月26日に「鉄道業界情報交換会 in Tokyo」(主催:株式会社コンカー)を開催し、11社20名様にご参加いただきました。株式会社コンカーでは業界に特化した情報交換会を定期的に開催しており、鉄道業界は今回で4回目を迎えました。

当日は株式会社コンカー データサービスグループ シニアレポーティングコンサルタント 後藤 力より、「経費精算業務の各社改善取り組み コンカー成熟度を高める可視化ポイントについて」と題して講演を行いました。その後、経費精算業務の各社改善の取り組みについて活発な意見交換が行われました。本ブログ記事では当日の様子をご紹介します。

コンカー柳

【冒頭挨拶】本日のテーマ―SAP Concurにおけるデータ活用について―

冒頭、株式会社コンカー 営業統括本部 カスタマーセールス本部 営業部部長 柳 宗行より開会挨拶をいたしました。

最近はさまざまなシーンでAIが取り上げられており、弊社も「SAP Concur Fusion Exchange」などのイベントでAIに関するご紹介をさせていただいております。AIの活用には、良質で大量のデータが根拠になります。また、皆様に取り組んでいただいている利用者の満足度向上、ガバナンスの向上、承認レスへの取り組みにも良質な大量のデータは欠かすことができないものです。本日は、前半のセッションでSAP Concurにおけるデータ活用をテーマに講演し、後半はAIの活用も含めた具体的な活動について活発な意見交換ができればと思います。

【事例セッション】経費精算業務の各社による改善の取り組み―成熟度を高める可視化ポイントについて

株式会社コンカー データサービスグループ ​シニアレポーティングコンサルタント 後藤 力より、「可視化・分析」をメインテーマとしてSAP Concur活用のための可視化について説明し、その後トピック別に事例を紹介しました。

SAP ConcurにおけるBIの活用とは

BI活用について

SAP Concurには、分析を行うBIツールとして「Intelligence」があります。

分析をする、となってやりがちなのは、Excel出力して加工に時間と手間をかけることです。経費における可視化・分析においては、分析を行うことで課題をアクションにつなげることができる、というのが大原則となります。単に一覧レポートで見るのではなく、改善や即アクションにつながる分析の考え方をすることが重要です。
コンカーが用意する「経費の成熟度マップ」は、経費管理において重要なガバナンスや承認レス、キャッシュレスといったさまざまなテーマごとに、どのマス目で見るとどのような成熟度になっているのかを表しています。これを確認することで、経費管理の高度化をどこまで達成できているのか、次は何を行うべきかを明確にすることができます。

可視化・分析も同様の考え方です。「業務効率化」「ガバナンス強化」「コスト最適化」の大きな3つのテーマについて、BIを活用して定量的に可視化し、進捗度をアウトプットします。その結果、改善ポイントを特定し、そこに対して手を打つというサイクルを回すことができるのです。

アンケートテーマから見る可視化のポイント例

可視化ポイントの例

本日のイベントに先立って、どのような目標があるのかのアンケートを取らせていただきました。それを元に、いくつかのテーマで、どのようなポイントにプロットされるかという例を挙げたのが、上記の表です。

たとえば、業務効率化として、承認や申請にかかる時間や手間を減らしたいというような目標があるとします。それを実現する際に、手法として、キャッシュレスや承認レスの推進がどれだけ進捗しているかを可視化のポイントとして置くという考え方ができます。

粒度の異なる課題が混在しているときに、どのような目標を達成するための取り組みなのかを考えることは非常に重要です。最終的にどのような改革テーマを実現するためにキャッシュレスを推進し、その状況を可視化しようとしているのかといった相関関係を意識していただければと思います。

キャッシュレス(法人カード)

法人カード利用度の考え方には大きく2つあり、1点目はカードを持つべき人が持っているかどうか、2点目はカードを持っている人がよりカードを使うようにどう環境を整えて分析するか、です。

本日のテーマは「分析」ですので、「誰がどれくらい使っているか」を可視化することが、非常に大きな定量測定として挙げられます。

また、可視化のポイントとして、「現金支払いの多い人ランキング」によってカードを配るべき対象を洗い出すという分析の考え方もあります。カードを使った明細が全体のどれくらいを占めているかというカードの利用率を出すことも、分析レポートではよく行います。

もうひとつ、最もよく使われるのが、経費タイプ別に見る方法です。件数が多い経費タイプには、法人カード以外のキャッシュレス支払いで対応できないかという費目別のアクションになりますし、件数は多くはないが金額が大きい場合には、当該サービスを今使っている法人カードで対応できるようにするかどうかという検討アクションになります。

ユーザー利便性向上(差戻し低減)

ユーザー利便性向上というと、WalkMeのようなDAPのユーザーインターフェースの観点から利便性を上げていくことが考えられます。本日は、利便性の1つの指標となる「差戻し」についてご紹介します。

利便性が低く、従業員の方の申請ミスにどれくらいつながっているかは、最終的には「差戻率」で測れます。差戻率は、会社別、月別、ポリシー別といった全体的なカットで見るオーソドックスな考え方や、承認のワークフローの承認ステップ別で出すことが多いです。経費タイプ別に差戻しされたレポートの中に、同一の経費タイプがどの程度含まれていたか、その後どの経費タイプに変更されたかといった変更履歴を追う相関分析もあります。

ガバナンス

ガバナンスについて、最近お客様からお問い合わせをいただくことが多い3点のトレンドをご紹介します。

1点目は、重複の可能性がある経費を可視化するという考え方です。二重申請になっているものを抽出する、あるいは異なる従業員の方が同じレシートを使った重複申請をキャッチする分析レポートがあります。

2点目は、宿泊費の上限規定のチェックです。宿泊費の上限規定が本当に妥当かどうか、それをどのように改定していけばいいのかに悩むお客様が非常に多いのです。本来はどれくらい規定違反をしている人がいるのかを分析するレポートですが、規定違反をしている方がどれくらい金額、宿泊費の金額を超過しているかという乖離率から、上限規定や監査ルールでどの程度バッファをもたせるのがいいのか、地域別に固めるのがいいのかといった、SAP Concur設定を含めた検討の材料として使っていただくケースが一番多くなります。

最後に、CO2排出量の可視化によって、サステナビリティにどれだけ貢献しているかを可視化するという考え方があります。環境省が提示するCO2の排出係数をもとに、航空機の飛行距離、その他の交通費であれば交通費の実績金額から係数を掛け、CO2の排出量をグラフなどに出力して可視化するレポートです。CO2の排出量に関しては、「Concur Navi」のサイトからレポート定義をダウンロードしてどなたでもお使いいただくことができます。

承認レス

承認レスの分析・可視化というテーマにおけるポイントとして、差戻率やキャッシュレスの支払比率、規定違反の発生度合いを踏まえて、実際に承認レスとなった経費を可視化・分析し、それぞれの上長に確認をとることで信憑性を担保するといった効果を狙います。承認レスとなって最終承認まで行ったものがどれくらいあったかを可視化する「自動承認済み経費一覧」のような分析レポートを準備することが多いです。

最終的な承認レスの進捗度は、承認レス比率を分析して下がっている場合、何らかの新しい要素が発生している可能性があるため、新たに承認レスの環境を整えることを繰り返し行って承認レスを広げていくことになります。

グループ展開

グループ展開時の考え方には3つの要素があります。

1つ目は、本社で使っているものをA社、B社、C社と新しくグループ展開していく考え方です。ワークフローの考え方や、経費タイプのセット、規定のセットなどを共通化して運用していくのが理想の展開の考え方としています。

2つ目は、分析レポートの運用方法についての考え方です。BIの標準機能により各社が別々に作成することはなく、更新する分析レポートは1本で済みます。バースティングやレポートビューといった機能を活用することで、展開の会社数が増えたとしても運用自体は変えることなく対応できます。

加えて3つ目として、グループ各社には個別に配信しつつ、本社経理には金額別、月別にサマリーされた集計表のような形で配信する、といった二段構えの分析の考え方が推奨されます。

【ディスカッション】経費精算業務の各社改善の取り組みについて

ディスカッションテーマ一覧

参加企業様はいくつかのグループに分かれ、経費精算業務の取り組みについて意見交換を行いました。さまざまなご意見が出て、活発な意見交換となりました。ここではご参加いただいた方々の回答を抜粋してご紹介します。

法人カードの運用状況やルールについてうかがいたい

(A社)グループ内のカードを連携しているが、使っていない人もいるので普及率の拡大は課題です。

(B社)現金利用の名残があり、上層部がプライベートで現金派というケースも多くキャッシュレス化の抵抗勢力はいます。ガバナンスの観点+会社型法人カードで立替負担をなくす点でも普及を促進しています。

グループ展開には労力がかかると思うが、そのためにチームを作ったのか、まずはスモールスタートしたのか?

当日の様子

(A社)機能ごとにチームを作り、導入プロジェクト中にグループ各社のキーパーソンを選出して一緒に進めました。

(B社)会計刷新と同時だったので、システム配置の中でチームが作られました。規模の小さい会社向けにはセットアップだけさせてもらい、使うかどうかは各社にゆだねている部分もあります。

(C社)ガバナンス目的で導入方針を固め、コスト観点でグループ会社を募った後、各社に営業をかけ、導入を進めるグループ会社を増やしていきました。グループ間異動が起こった際にも同じシステムであることでメリットがあり、異動がきっかけでグループ内での展開促進につながるケースもあります。

パソコンなどをもたない人への展開、説明はどうしている?

(A社)ホテルなどにはバックスペースにパソコンがあり、メールアドレスがない人は私用スマートフォンがあります。二要素認証でつまずくケースはありますが、電話等でサポートします。

(B社)メールアドレスをもたない人には展開できていません。アカウントがなくても精算できる仕組みがあると助かります。

(コンカーより補足) SAP Concurは設定により、メールアドレスなしでのご運用も可能です。(パスワードリセット時など一部管理者での対応が必要)
同様のお困りごとがありましたら、コンカーの担当までお知らせください。

さいごに

集合写真

アンケートにて本日のイベント・事例セッションの満足度をうかがったところ、20名の参加者様全員から満足していると回答をいただきました。

また、各社様から次のように激励のお言葉をいただくことができました。

  • 「導入済み企業様のリアルな声や悩み、導入メリットを聞けて、今後の社内展開時のイメージができた」
  • コンカーはもちろん、コンカー以外でも情報共有できる関係づくりができたため、今後も参加させていただきたい」
  • 「WalkMeがSAP傘下に入ったことで、より利活用の知見を共有いただけることを期待している」
  • 「今後とも鉄道グループ企業の情報交換の場として定期的に開催してもらいたい」

コンカーはユーザーの皆様のご意見を受け止め、今後もサービスのレベルアップに取り組んでまいります。

最後に、ご参加いただいた各社の皆様、ありがとうございました。また、今回はご参加いただけなかったお客様も、今後も同様の会を開催したいと考えておりますので、ぜひご参加いただければ幸いです。

わたしたちについて
これまで日本市場の開拓にあたり、多くのパートナー企業の皆さまにご支援・ご協力をいただき、現在の実績を築くことができました。異業種・異業界のパートナー企業の皆さまが、「コンカー」という共通テーマのもとに集い、経費精算だけに留まらない幅広いテーマで学び合い、懇親し、まるで“仕事仲間”のように交流できる場―― それが、コンカーが提供するコミュニティキャピタル 「シゴトナカマ」 です。
もっと見る
わたしたちについて
社員の仕事歴、仕事観を掘り下げるインタビューシリーズ。今回はマーケティング本部 セールスディベロップメント部 部長 の山崎 康行にインタビュー!コンカーの成長はインサイドセールス部門の成長の歴史とも繋がります。インサイドセールス部門の先頭に立つ山崎の次なる一手、目指す姿とは。
もっと見る
わたしたちについて
生成AIを活用した業務変革を全社で推進するプロジェクト「xAI(カケアイ)」が始動して一年。 社員のAIリテラシーはどこまで進んだのか? その結果、会社はどう変わったのか? 2025年の取り組みをまとめてお伝えします。
もっと見る