ついに始動したAlexa for BusinessにConcurスキルも登場

SAP Concur Japan |

対話型インターフェイスはテクノロジー業界で最も急速に伸びている技術の一つ*であり、インテリジェントバーチャルアシスタント市場は2024年までに75億米ドルに達すると言われています**。Amazon Alexa、Siri、Google Assistant、Cortana、Baiduを見ても分かる通り、これらは音声や会話を使ってレスポンスを得ることができます。コンカーが行っている研究の一つとして、Concur Labsは音声インターフェイスが旅行の計画といったタスクをいかに簡素化できるか、実証実験を行っています。そして、まずはAmazon Echo、Alexa for Businessから開始しました。

Amazon Echoはハンズフリーの音声で起動できるデバイスで、これを通じてAmazonの音声サービスであるAlexaとコミュニケーションできます。Amazon EchoはAlexaと連携し、音楽を流したり、情報やニュース、サービスを提供したりします。Alexaを使うほど、Alexaは会話パターンを認識し、個人に合わせたレスポンスをするようになります。そこには機械学習と自然言語処理の力が作用しています。

Concur APIを利用したAmazon Alexa Skillでは、次の出張の予定や、フライト、ホテルの予約、交通手段などをAlexaに聞くことができます。

Alexaに音声で旅程を聞く

Amazon Web Services (AWS)と密にコミュニケーションを取ることで、ベータ版ではシンプルな導入とユーザーエクスペリエンスを実現しました(Simple is Bestです)。ベータ版のユーザーはConcurにサインオンして、Amazon Alexaのアカウントにリンクします。たったそれだけです。ここからは声がトリガーとなって、個々の経験へと繋がります。単に「Alexa、コンカーに聞いて」と言えば、最新の出張情報にアクセスすることができます。例えばこんな感じです。

Alexa、コンカーに聞いて:
 次の出張はいつ出ればいい?
 フライトのナンバーは?
 どのホテルを予約してる?

また、もっと使いやすくするために、旅程管理アプリ「TripIt」、フライト予約ツール「Hipmunk」との連携についても実証実験を行っています。

Next Wave:音声テキスト変換、音声認識、メッセージングプラットフォーム、AI

Alexa for Businessはトリガー・レスポンス・プログラムをベースとした一連の新しいテクノロジーの一部です。音声ボットとインターフェイス、チャットボット、メッセージングプラットフォームは主要な情報を捉え、フィルタリングすることができ、ますます個々人にカスタマイズされたレスポンスを返すことができるようになります。Amazon Alexaの場合は、自然言語処理の技術を使っており、会話をテキストに訳します。そしてデータベースと統計的アルゴリズムにアクセスし、リクエストされた情報を返します。

市場には様々なツール・機能があり、まだまだ調査が必要です。そして、機械学習やAIによる恩恵のまだ序章と言えるでしょう。私たちは今後どんな技術が出現し、何が関連するのか、そしてAlexa for Businessのように新しいテクノロジーとして何を市場に送り出すことができるのかを見出していきたいと思います。

*Source: 2016 Internet Trends Report from Mary Meeker
**Source: Global Market Insights