Retty CFO - 土谷祐三郎氏 - ビジョンを実現するためにできることをすべてやる - The Road to CFO

CEOが事業を立ち上げ、経営陣が戦略をデザインし、CFOが必要な経営資源を調達し、実現に向けて経営管理を行い、事業を進める。経営を財務視点から支えるCFOはどんなマインドセットとスキルを持ち合わせれば良いか?

Back Office Heroes編集部では、企業におけるバックオフィス(コーポレート部門)のトップであることが多いCFOのキャリアや仕事術に焦点を当てます。今回は、グルメプラットフォームを展開する、Retty株式会社の 土谷 祐三郎さん(CFO / コーポレート部門担当執行役員)にお話を伺いました。


 

食を通じて世界中の人をHappyに。グルメプラットフォームで世界を目指す

 

柿野:まず、はじめに貴社の事業内容を教えてください。

土谷:Retty は「食を通じて世界中の人をHappyに。」を経営理念に日本やアジアの主要地域でグルメプラットフォーム事業を展開しています。生まれてから人生を終えるまで、何十万回と食事をとります。その体験をもっと楽しく、充実した時間にするためにRettyは存在します。

柿野:グルメプラットフォームのようなユーザーが飲食店を評価する仕組みはいくつか存在しますが、Rettyと他のサービスの違いを教えてください。

土谷 : Rettyは不特定多数の人が飲食店をランキング形式で評価するものではありません。実名投稿を基本とし、そのお店に行きたいか?批評するのではなく、オススメの店を共有してもらう世界観を大事にしています。

食の好みは人それぞれですし、お店の雰囲気やその時の気分、シチュエーションで高揚感も変わるはずで、一義的に平均点で評価するのは難しいと思います。自分が気になる人やTOP  USERと呼ばれる特定のエリアやジャンルに詳しいとRettyが認定したユーザーさんをフォローする機能もあり、「この人のオススメなら間違いない」、というお店探しが出来るので他のグルメプラットフォームとは異なった体験を提供できていると思います。

柿野:ちなみに土谷さんはどんなお店がお好きですか?

土谷 : 私はお酒が大好きで、日本酒でもワインでも洋酒でもお酒の味を引き立ててくれるような料理を出してくれるお店が好みで、云わば、飲みたいお酒でお店を選んでいます。ほら、名刺にもしっかり書いてます。。。

柿野:へぇー、こうやって名刺に好きな料理のジャンルが書いてあると実際お会いした時にアイスブレイクにもなりますね!ちなみに、Rettyの事業としてはグルメプラットフォームを基盤にどのようなものがあるのでしょうか?

土谷 : 主要事業としてはRettyを用いた飲食店の集客基盤構築を支援するビジネス。2つ目はデータを用いた広告ビジネス。3つ目はRettyに蓄積されたノウハウやデータを活用したコンサルティングサービスです。Rettyには膨大な店舗情報、写真情報、実名口コミ情報、ユーザーログなどがデータとして、蓄積されているので、そのデータを活用することでお客様のビジネスのご支援ができると思っています。

柿野 : 土谷さんはどのような経歴でRettyのCFOになったのでしょうか?

 

社長のビジョンに共感、自分の経験を活かして、世界を目指したい

 

土谷 : 大学生の時に会計士試験に合格し、その後、会計監査法人で7年間勤務しました。その後、戦略系コンサルティングファームに従事後、投資ファンドに転職しました。投資ファンドでは大手飲食チェーンに投資し、完全常駐のハンズオンでIPOや海外展開等といった業務支援していました。その後、日本が誇る食を通じて世界中をHappyにしたいという社長の武田の思いに共感し、またその時の経験を活かせると思い、Rettyに入社しました。


(Retty株式会社 CFO/コーポレート部門担当執行役員 土谷 祐三郎)

柿野:土谷さんはトップや会社からどんな期待が寄せられていると感じますか?

土谷 : 「食を通じて世界中の人をHappyに。」というビジョンを実現するために必要な財務的なことすべてを期待されていると思ってます。事業毎の経営指標は各事業部長が管理していますが、会社全体の経営管理という視点ではCFOが横断的に業務を数字で把握し、適切な経営の意思決定をサポートすべきだと思います。それから投資家などの外部関係者への説明責任やそこから得られる情報をさらに経営に生かすようなことを心がけています。

柿野:CFOとして会社全体の経営管理を行なっていく上で、数字で把握できる指標と把握しずらい定性的なものがあると思いますが、特に後者で気をつけているポイントなどはありますか?

土谷:まず、数字自体の意味合いを理解することも重要ですし、数字ベースだけで改善策を実施しても、人や部門によって置かれている環境や背景が異なるため、プラスマイナス両方しっかり頭に入れながら、施策を展開することにしています。その意味で、社員だけでなく、外部のステイクホルダー含め、積極的にコミュニケーションを取って、妥当性や客観性を自分なりに整理して判断したいと思っています。

柿野:なるほど、土谷さんらしいアプローチで納得感あります。ちなみにコミュニケーションと言えば、例えば、土谷さんとトップの意見が食い違う場合があって、これは絶対に止めないといけない!というシーンで、CFOとしてどんなコミュニケーションをしますか?

土谷:トップが掲げるビジョンにとても共感していますし、それを実現できる体制を常に整備しておきたいと思っています。そのためには社外から常に冷静に会社を客観性を見る姿勢がとても大事だと思います。社内や投資家から見て良さそうでも、社会的、倫理的、法律的な見地から経営の意思決定はなされるべきで、CFOは最後のブレーキ役としても重要な役割を果たすと思いますし、自分もそうありたいと思っています。

柿野:客観性という言葉がありましたが、社長を支えるCOOやCMOやCHROなど、トップ下人材は外部視点特に大事な要素だと思います。CFOという役割はどんなタイプの人材が多く、向き不向きなど感じますか?


(左:聞き手 - 株式会社コンカー 柿野 拓)

土谷:そうですね、難しい質問ですね。。。管理部門長を兼ねるCFOは攻守双方の感覚が必要なので、バランス感覚は絶対に必要だと思います。ただ、専門性は経理でも法務でもどれでもよくて、会計士出身なら経営管理や法務といった守りから、ファンドや投資銀行なら資金調達やM&Aなど攻めからといったように、自分なりのCFOを作り上げられるように思います。ただ、やはり外部の視点を持つことはCFOとして非常に重要なので、社内で育成されたCFOより、数社経験した社外から入社された方が多いものと思います。

柿野:皆さんにお聞きしているのですが、CFOを目指す若者にどうすればCFOになれるか?アドバイスをいただけますか?

 

目の前の仕事に向き合い、やり続けるからこそ、見えてくるものがある

 

土谷:自分はCFOになりたいと思って仕事をしたことはないです。その時、目の前の求められている仕事に本気で向き合って、やり続ける。やり続けているとその先で想定外のタイミングやご縁によって、新たな人生が開けるものと考えており、それだからこそ人生は面白いと私は思います。従って、周りに認められるぐらい目の前のことに没頭するということが重要だと思います。

柿野:最後にRettyのCFOとしてやりたいこと、実現したいことなどを教えてください。

土谷:Rettyをさらに成長させて、ビジョンをより具現化していきたいです。新規事業もどんどん進めたいですし、海外で通じるグローバルプラットフォーマーにもなりたい。でも、それらを実現するにはやはりある程度の資金が必要です。適切な資金調達を行いつつ、経営の番頭役として貢献し、社員一丸となってすべきこと、やりたいこと、社会に貢献できることを実現できるように粉骨砕身、頑張りたいと思います。

柿野:今日は財務的な話があまりなく、逆にとても参考になりました。ぜひ、土谷さんオススメのお店で続きの会話ができればと思います。本日は貴重なお話ありがとうございました。ぜひ、グローバルプラットフォーマー目指して頑張ってください!

土谷:Rettyアプリでも私をフォローいただければ、いいお店をすぐお知らせできますので、ぜひ。こちらこそ、本日はありがとうございました。

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