出張でAirbnbを使う企業が世界的に急増中!そのAirbnbがConcur Travelでも予約可能に

Chika Ando |

「出張先のホテルが満室でとれない」「出張先の周りにホテルがあまりない」という経験はありませんか? 近年、ビジネスのグローバル化や観光ビジネスの活発化でホテルがなかなか取れず、ビジネスで民泊を使っているという声も聞くようになりました。そこでSAP Concur上にある経費データから、SAP Concurのお客様がどれだけAirbnbを出張で使っているかを集計。その結果をご紹介します。

SAP Concurのお客様でAirbnbの利用が急上昇!

Airbnbはコンカーの出張システム以外で予約された出張手配情報を、企業がキャプチャーできるプラットフォーム Concur TripLink*1のネットワークに加入しています。出張の効率性を高め、安全配慮義務におけるギャップを埋めることができる同プラットフォームを使えば、出張者がAirbnb.comから直接宿泊予約しても、企業の出張規程の適用が可能となるため、多くのSAP Concurのお客様に利用されてきました。実は、2016年から2017年の2年間で、Fortune 100、500に入るSAP Concurのお客様(全体の78%:2018年7月現在)の63%がAirbnbを利用、全体で42%もAirbnbの宿泊支出が増加しました。
※1 日本でご契約されているお客様向けのConcur TripLinkの提供については、現在提供準備中です。

そこで、Concur TripLinkを利用してどれだけAirbnbの宿泊施設が予約されたのか、SAP Concur内の経費データの傾向をご紹介します。

2016年から2017年までの2年間(四半期毎に集計)における、SAP Concurに格納されている経費データによると、以下の傾向が分かりました。

  • より多くの出張者が早期にAirbnbを手配。 2017年はAirbnb予約の54%が15日前に行われている。その割合は2016年よりも45%増加
  • Airbnbの出張利用は10月にピーク。他の月と比較して、Airbnbの宿泊支出が26%も増加。事実、SAP Concurのお客様データでは、9月から11月にかけて最も出張が頻繁に。これまでのSAP Concurのデータでは、2016年10月に出張が他の時期より20%増加
  • 火曜、水曜は、他の平日と比較して、Airbnbの宿泊支出が平均22%増加
  • 高等教育機関は、他の業界と比較して、最もAirbnbの宿泊支出額が高く、テクノロジー業界があとに続く
  • 週末から、もしくは週末に終了したSAP ConcurでのAirbnb宿泊の支出額は、51%から56%に増加
     

サンフランシスコとロンドンは、Airbnbの宿泊支出額が最も多かった都市

SAP Concurのデータでは、前四半期と比べて、サンフランシスコが最も出張者のAirbnb宿泊費用の支出額が多かった都市であり、ロンドンは2位をキープしています。それ以外にも面白いデータが判明しています。

SAP Concurでの四半期毎のAirbnbの宿泊費用の支出動向は、多くの場合、大規模な業界イベントの時期と一致しています。たとえば、毎年第一四半期(Q1:1月~3月)にテキサス州 オースティンでAirbnbの宿泊費用の増加が見られますが、これは出張者がSouth by Southwest(音楽、映画、インタラクティブの3つを展示の柱としたイベント)へ向かうためと考えられます。また、上位5位までは、本データ集計期間(2016年~2017年)で、8つの異なる都市が占めています。

Airbnbの宿泊支出は全世界で増加

SAP Concurのデータによると、Airbnbの支出額は、APAC(85%)、EMEA(65%)、および南北アメリカ(53%)のすべての地域で前年よりも増加しています。 2016年から2017年にかけて、インドのSAP Concurのお客様のAirbnb支出が最も急激に増加しており、次にドイツとオーストラリアと続いています。

 

地域別の傾向は以下の通りです。

  • 南北アメリカでは、依然として米国が最もAirbnbの支出額が多い。メキシコでAirbnb支出が最も急激に増加、次にカナダ、米国と続く
  • EMEAにおいてAirbnb支出が最も急激に増加しているのはドイツで、次にフランス、イタリアと続く。EMEAではイギリスが最もAirbnbの支出額が多い。
  • APACではオーストラリアのお客様が最もAirbnbの支出額が多い。Airbnb支出が最も急激に増加しているのはインドで、次にオーストラリア、日本と続く。
     

インドだけでない!Airbnbを出張に利用している日本のお客様も増加

また、APACに焦点を当てると、さらに面白い傾向が。SAP Concurの日本のお客様*2もAirbnbの利用が伸びていることが判明しています。
※2 SAP ConcurがConcur TripLink提供している日本以外の国で契約されている日本法人

APACの地域傾向は以下のとおりです。

  • インドのSAP Concurのお客様のAirbnb支出額の伸びは前年比2倍。それに続いて、オーストラリアは90%、日本は64%、シンガポールは26%、中国は23%の前年比成長率となり、集計した全ての国でAirbnb支出額が増加
  • Airbnbの利用回数でもインドがダントツの1位で前年比3倍。それに続いて、オーストラリアは79%、日本は62%、シンガポールは37%の成長率
  • シドニー、メルボルン、シンガポールがAPACで最もAirbnb支出額の高い都市
     

Concur Travelでも直接Airbnbの宿泊施設の予約が可能に!

以上のデータからも分かるとおり、Airbnbを出張で使うケースは、ますます増えていくと考えられます。今回そんなお客様のニーズにお応えすべく、Airbnbとのパートナーシップを更に強化、Concur Travel内でAirbnbの宿泊施設を予約することが出来るようになりました。米国などの英語圏から順次提供開始しています。これでSAP Concurのお客様は、他のホテル同様、Airbnbの宿泊施設の詳細や写真、評価などもConcur Travel上で確認でき、スムーズに予約することができます。「民泊、ホテルはどちらでもいいから、近くて安い所がいい」という時に、AirbnbのサイトとConcur Travelを往復して見比べる・・・という必要はもうありません。Concur TravelはAirbnbが直接予約できる、唯一の法人用オンラインブッキングツールなんです。日本での提供も計画中。ご興味のある方はコンカーまでお問い合わせください。


[Concur Travelの画面]
 

Airbnbの詳細については、ブログ記事をご覧ください。