グローバルにビジネスを展開する花王株式会社 (以下、花王)では、国内グループ会社の経費 精算基盤にSAP Concur を導入した。SAP Concur の導入により、経費データ収集や経費規程チェックが自動化され、経理部門の管理工数とコスト削減を実現。さらに、スマートフォンなどモバイル端末の活用で、外出先でも経費精算の申請・承認が可能になり、従業員の生産性向上や働き方改革も成し遂げている。
花王は1887年の創業以来、「生活者に寄り 添い心を込めた良きモノづくり」をモットーに「清潔」「美」「健康」に役立つ日用品、革新的な技術で産業界の発展に貢献するケミカル製品を100以上の国や地域で展開している。同社では2018年に国内グループ会社の 従業員の経費精算業務を自社開発したシステムから Concur Expense に刷新した。もともと、同社はITを活用した経費精算業務の効率化に早くから取り組んできた。
花王の経費精算の対象者は、現在 22社の 国内グループ企業で3万人以上を擁し、年間の精算件数も明細単位で216万件に達する。 花王ビジネスアソシエの代表取締役社長の 小峯正彦氏は「昨今のビジネスを取り巻く環境 の劇的な変化に対応していくには、自社開発 したシステムで経費精算業務を続けることが困難になりつつありました。それが SAP Concur の導入を決断した理由です」と説明する。
その一例が、業務スタイルやエリアの変化だ。 同社では直行直帰で業務する従業員も多く、月末に経費精算のためだけにオフィスに赴き、 共有のPCを使って精算を行っていた。就業時間の有効活用には、時間や場所を問わず申請・承認できる環境が必須だった。また、グローバル化の加速に伴い海外出張が増加すると、帰国後にまとめて精算内容の入力を行うのではなく、移動中など隙間時間に入力・ 承認を行える仕組みも求められた。出張手配・ 決済も多様化し、入力項目が増えると間違いによる差戻しが多数発生した。「これらの課題を解消することで、経費管理プロセスを効率化し、管理工数と管理コストを削減するとともに、業務の標準化と従業員の生産性向上を目指そうと考えました」(小峯氏)
これらの課題解決の手段として SAP Concur を採用した効果やアナリティクス面での活用については、ぜひ資料でご確認ください。
「SAP Concur の導入で、コア業務に時間をシフトすることが可能になりました。今後は各部門が業務改善を行えるようなレポートや改善案の提供を行っていきます。」
花王ビジネスアソシエ株式会社 代表取締役社長 小峯正彦氏